[そうしてしばらく行軍を続けていると、前方から大きな影の塊が見えてきた] ……来たな。 各自臨戦態勢を取れ![声を張り上げ、私は騎乗したまま腰のレイピアを抜く] 『蒼氷卿』の加護の下、我ら氷竜軍、敵を貫く氷撃とならん! 郷護のために集いし勇士達よ、奮い立て! ───────かかれ!!《いざ往かん、我らが勝利のために!!》[宣と共に振り下ろされるレイピア。それが号となり、海精軍との交戦が始まった]