― 作戦会議中 ―
[通信傍受が可能かもしれない、という話題には少し驚いたが。
魔法石の話になれば、ちらりと視線を雇い主親子の息子の方へと投げかけた。
『えー、アレだすのー?』
こちらの視線に気付いて、そんな表情をしてるニコラスに、尚も視線を向け続ければ]
『………魔法石なら、私もいくつかは持ってるよ。
そこの「狼」くんが帝国領に潜入してた時に、送ってもらったものだ。
普通の宝石よりキレイだから、アクセサリーに加工してたんだけど、まあもし使えるようなら…?』
[ニコラス中佐が挙手して、そう告げれば。
その反応はどのようなものだったろうか]