[片付けに奔走するジムゾンを横目に、男はのんびりとした動作で酒瓶を持ち直す。]
なんだよ、羨ましいのか。
神父に飽きたら、酒飲むといいぜェ?
[>>296酒瓶に注がれる胡乱な視線に、ニヤリと口角を上げたが、続いた言葉に顔を歪める。]
は、またその話か?
俺に出来る仕事があれば持ってきてみろよ、
すぐに使いモンにならねぇ事がわかるだろうよ。
[過去に家畜の世話や、物品の販売、農業など自分に出来る事を探してやってみたが、どれも思うように行かなかった。
隻腕の所為で力仕事は出来ないし、目も耳も使い物にならない上に、酷い疼痛に襲われてもがく姿は見れたものじゃない。
最終的には居ない方がマシだといわれるような結果に終わる。]
テメェを見習うなんてつまらねェ冗談だ。
よく俺の後ろでピーピー泣いてたのが偉くなったなァおい。
[この話は終わりだと、話をそらすようにジムゾンの過去を持ち出した。]