― 鉄底族の宿営地 ―[使者の口上を聞いて、ゴルバはふん、とふいごのような鼻息を吹いた。]「鉄底族が人間の挑戦を受けて怯むことなどない。だが、そのロー・シェン・アウルム・ド・レオヴィルは、ここに来るのか?でなければ、全ては戦場で語れと伝えおけ」[鉄底族は魔王の命令なくばこの場を動くことはない。それは律であり縛である。とまでは、語られぬこと。]