覚悟ならあるから……う、にゃっ!?
[額を小突いて断られれば、
思わず子猫のような鳴き声が漏れて。
涙目になりつつ食い下がっても、最初は断られてばかりだったか。
見よう見まねで勝手に訓練し始めたのが、
よほど危なっかしかったのか、やっとちゃんと教えて貰えて。
“あの人”がゲオルグに教えたことを、
今度はゲオルグが、私に伝えてくれることが、嬉しかった。
ゲオルグの養父と、
私の“あの人”が同一人物であると知った時。
『あの子供タラシのクソジジイ』とかなんとか、
ぽそっと聞こえた気がしたのは、空耳ね、きっと。メイビー>>54]