[ そんな相手に、尚公平な言葉をかけるダンクラードに>>284思わず笑みが浮かんだ ]
俺は逃げも隠れもしない。
いつでも討ちに来るといい。
[ その笑みを消さぬまま次は王城でというダンクラードに、素の口調に戻って、別の言葉を渡す。
もしも彼が王となっても、自分はそこには居ないだろうから。
そして、地に落ちたままだった、エドルファスのブロードソードを拾い上げ、柄を向けて、ダンクラードの馬を引いてきた近習へと差し出した。形見の一つとなるように ]
......今は、貴殿の果たすべきを果たされよ。
[ 怒りと悲しみを抑え、エドルファスの最期を看取った弓騎兵達も、盟主を守って引いていく。
それを見送ってから、己もまた馬上へと戻り、地に突き立ったままだった長槍を抜いて、騎兵達を率いて本陣へと駆け戻る ]