……─────、[禍根、と口にする彼>>281は知っているのだ。今、王宮で何が起こっているのかを。戯れのように抜き放たれた白刃が、闇に鈍く光る。対する男はといえば、未だ剣を抜いてはいない。だが全身が、傍らの少年を護るべく───いざとなれば逃がすべく集中し、緊張に撓められていた。] … たわけが …っ、