[ふと、後ろから声が聞こえた気がした。
何を言っていたかなど聞こえていない。
正真正銘、パニックである。
...ゲーム等におけるパニックと現実の現象によって起こされる現象、恐らくは別物なのだろう。
もはや、まともな判断はできなくなっていた。挙動不審な乗員
かこまれている。それは、彼の恐怖を爆発させるためには十分すぎる理由である。]
な、ナネッテさん...!
はっ、離れてっ、くだ、さい!!
[向けたのは注射器。
腰に警棒など備えているのだが、気付かない。
そんな凶器(?)を向けたところで、怖がるのは先端恐怖症の人だけだろう。この状況でそれすら怖がるかは怪しいが。]*