[昔と同じ、大きな掌が目にはいる。かつての海賊船で、少しでも役にたちたくて。そして、いつか弟が完全に“人狼”になってしまったら…約束通り、彼の心の最期の一欠けらを、殺すことで、「守って」あげられるように。強くなりたかった――…誰かを守れる力が、ほしかった。だから、ゲオルグに武器の扱いを教えてほしいと頼み込み。>>45]