[ヨアヒムの返事は歯切れのいいものだったから、>>289表情を険しい方に変えることなく頷いた。しかし、続く言葉>>290を聞けば驚きに目を丸くした後、]そういうことかー。[納得したように頷く。レジーナの宿屋に世話になっているはずのヨアヒムが、どうして何の変哲もないパンの耳だけを所持していたのか、気にならないと言えば嘘になるわけで。レジーナの作るサンドイッチは、美味しい。祖父の死後、彼女に頼んで作り方を教えてもらったけれど、なかなかあの味を再現できないままでいる]