お前の考えを知りたかったんだ。誰もいないとこの方が遠慮なく話せるもんな。
[酒が入ってもすぐに酔うほど男は弱くない。今度は燻製チーズを齧りつつ、ふむふむと拝聴の姿勢。
その結果、名前を挙げられた人物に対する評価は妥当だと判断を下す。]
ああ、その意見は納得できる。
俺は占い師って存在初めて知ったようなもんだから。フリーデルが本物偽物、どちらかと断言できるかつーとまだ無理としか言いようがない。でも少なくとも、現時点では彼女が嘘をついているようには見えん。
[自分の考えを下手に曲げず、かといってのちのちフリーデル偽物論が起きた場合にも対応できるような、あいまいな考えを口にした。]
ところでお前ばっか飲んでるな。俺にもよこせ。
[琥珀色の瓶を揺らすジムゾンから酒を強引に奪い、再び煽る。*]