[理由はどうであれ、アイツが勉強を止めて外に出て、自分が学舎に入るなら安全だ。何がどういうわけでもないのに、それが背中を後押しした。] 魔法の勉強するだけで、ここに住まわせてくれて、金とらないっていうなら。[条件を確認すれば、老庭師は大丈夫だと請負った。なんで庭師の老人ごときにそんな権限があるのか疑わなかった当時の自分はやはり幼かったのだと思うが──ともあれ、交渉は成立した。「喜ばしい。今日からキミはこの学舎の仲間だ」]