[咳き込む騎竜師とご機嫌に鳴く竜の姿は対照的。ふ、と一つ息を吐き、先にかけた持続回復の術をほんの少し強化して回復速度を高めておいて、それから] ……天角。 あなたという存在には、認め難い事かも知れないけれど。 地上は……いや、この世界は、遠きものの庇護がなくてもやって行けるんだよ。 あのひとはそう判じたから、東の地で終焉に至るを望んだ。 ……認めて、くれてたんだよ。 だから、俺がここにいる。[呼びかけるのは、岩場に打ち付けられた体勢のまま微動だにしない六翼]