── →教会への道 ──
[カウンターで待ち合わせたジムゾンと宿を出て
──風呂上がりであった>>297と知れば頼む事を躊躇ったかもしれないが。生憎、それは知らないまま。
彼の言っていたとおりに>>296、先に牧場を訪れた。
羊舎に損傷は無く、中の子らも落ち着いていて
安堵しつつ、出来る限り手早く干し草を多めに餌箱に。
そうして次は彼の用事をと、天候を気にしながら向かう途中。]
あの。神父様、神父様は
あの宿で犬のお化けを見たりは、……
無いですよね。ごめんなさい。
[二人きりになったことで、人の目が気にならず
安心出来る大人の彼に聞いてしまったのだけれど。
何をいきなり言っているのかと自分を恥じた。
兄があの子を見たのではと思ってしまった
そう語れば言い訳になっただろうか。
そんな話をしている内に特徴的な建物が見えた。]*