だったら、これからゆっくり思い出してやれ。
[ 男は、もう一度、シュテルンの若葉色の瞳を覗き込む ]
なあ、シュテルン、俺達は、時には大事な友と戦わなきゃいけない、そういう因果な商売だ。
[ 思い出すのは、名を聞いたばかりの、
伝えたくても伝えられないこともある。
[ 例えば、あの戦火の中、最後まで伝えられなかった命の礼のように ]
それでも、また会えたなら、お前は同じ空を飛んでるって、それだけは伝えられたんじゃないのか?
[ 空への憧れ、それもまた、二人の絆だっただろう、とそう告げる ]
また空に帰るんだろう?お前の翼は折れてない。だから、きっとまた、見せてやれる。
今もきっと、そいつも空に居るだろうからな...//