[翻り、獲物が未だ息をしていることを認めれば再び――今度は鋭い牙で相手を狙う。カークの喉元を狙うようにして向けた牙は、しかし己の"意図"とは裏腹に己とカークとの間に立ちふさがるようにして飛び込んできたフィオンの腹部に突き刺さる。今度こそ、あの時と同じ、確かな手ごたえを感じた。]