[引き上げる魔物たちの移動の支援をすべく、そして、あの探知魔法のその後を知るべく、ベリアンは骨の輿を丘陵地帯へと向かわせた。そこにあったのは──否、失われていたものは、魔法陣を描いた地表そのもの。天からの鉄槌を喰らったごとく大地は窪み、囮の屍鬼たちは同心円上に吹き飛んで動かなくなっていた。] ……、[歪みのひとつもないレンズで照準したような論理魔法。ここまで純正に論理を力に変えられる術士には会ったことがない。 そう育つ可能性のあるヤツだったら、ひとりだけ知っている。]