人狼物語−薔薇の下国

168 グラムワーグ・サーガ


死霊魔導士 ベリアン

 
  代償は。
 

[裏がないオイシイ話なんて信用しない。
二人は顔を見合わせたけれど、中年の方が、「実はうちの息子が退校することになって、部屋がひとつ空くんだよ」と言った。
単なる状況のようにも聞こえたけど、彼にとっては隠したい身内の恥なのかもしれない。

「ああ、来た。あれが息子のアラン」
指ししめされた場所には、竪琴を抱えた金髪の少年がいて、瞬間的に、さっき自分を失神させた呪歌を作ったのはアイツだと悟った。

関わるとマズいヤツ──と直感で思った。]

(305) 2014/04/01(Tue) 01:13:32

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