[椅子から転げ落ちそうになる>>285のを見れば、慌ててそのからだを支えるだろう。
戦闘力がない方とはいえ男は人外、彼一人を抱える腕力くらいはあるのだが――…
人外であるがゆえに伸びることないその背丈、体躯の差だけはどうしようもない。狭い空間に倒れこまれては、起こすとなっても一苦労なのだ。]
僕が何者か、か。
[連れの者に手伝ってもらい肩を貸す姿勢になりながら、彼の問いを復唱し]
誰にとってのものを聞きたいかによるかな。
認識が変われば映るものもまた変わるから。
境界なき者、平凡な気狂い、高位ならざる者、冒涜者、神の依代、――への捧げ物…それから……
[まともな呼び名がないのだが、言われている本人は特に気にすることもなく。
真っ当な存在ではない事だけはこれだけでも通じるだろう。]