我が名はディルドレ。シェーンバルトの大森林に住む竜。最後に残ったロルフの子《末裔》。いきなりアレに挑む勇気は認めるけど、勇気と無謀は違うねぇ…。[苦笑のような声は、その命が潰えなかった事への安堵でもある。]さて色々と話したい事はあるけれど…ここはもうあいつの領域だ。お前の身柄は一端、あたしが引き受けよう。[背に乗せる時間が惜しいと、竜はカレルを注意しながら手に掴むと、地を蹴り空へと飛び立った。]