―― 現在:クレイエラの森付近 ――
[マリエッタの言葉(>>283>>284)には頷きつつも表情は僅かに険しい。
自分は森に捨てられて、ここで育ち、そして独り立ちをした。
貴族には貴族なりの苦労があるのだろう。
だが森に住む民草にも民草なりの事情というものがある。
森に住み、森の恵の恩恵を受け暮らしている。
ここが焼かれてしまえば彼らの生活は成り立たないのだから。]
ま、俺らが頑張ってさっさと決着つけさせればいいんだよな。
……と、ネージュどうした?
[ネージュがぴくり、と首を動かして。
視線がとある方向――ミリカ村に向けて固定される。
僅かに感じる警戒の気配にコンラートも警戒を滲ませ。]