人狼物語−薔薇の下国

168 グラムワーグ・サーガ


吟遊詩人 ソマリ

― 双子が育った日 ―

[ソマリアードはすくすくと育つ。
 当然といえば当然だが、騎士になりたいといいだしては、年のよった子供たちと話をしたり勉強したり。
 厳しくもあれど、実は薔薇をめでるのが趣味の心優しい父と、惜しみない愛を注いでくれる母。
 傍には同じ年の友もいた。]

[ソマリアランは、人知れず育つ。
 大森林の中で。
 物心ついた頃より、森がそこにあった。森の妖精の里への出入りは基本的に許されていなかった。師に与えられた小さな庵が自分の家。帰れるようになるのは、ちゃんと1つだけある魔術が使えるようになるまでと言い聞かされた。
 何かをしなければ死んでしまう。何をすれば自分の身を守れるのか。
 眠りにつく時以外は神経を張りつめて生きていた]

(304) 2014/03/28(Fri) 11:54:25

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