ちょっとは僕の言い分だって聞いてくれたっていいじゃん。
[アルビン>>297に嘘付け、と一言の元に撥ね付けられてむぅと頬を膨らませる。
正直少しひどくないか?と思わないでもないが、元より怒りは持続しない性質の上に、今は不満よりも、目の前の香辛料に気を取られていた。
すぐに気を取り直し、いつもより距離の近いアルビンに向かって頷く。]
だよね!寒い土地では香辛料で体を温めるといい、って話も聞いたことあるし。
[すっかりその気になって、聞いた代金は思ったより高価だった。
うーんと考え込むも、それはほんの一瞬。仕事以外趣味がなく、普段節制しているから、手元に多少融通できるお金がある。]
よし、買った!代金は店の中で払うよ。さあ、入って入って。
[ドアを開ける前にアルビンが手を離してくれたから、鍵を開けたドアに手をかけながら、入店を促した。]