―シコンの領主との思い出―
[ストンプ先代領主―――父はシコンのことをライバル視していたように思う。
プライドの高い父だったからこそ、彼の代でストンプは一気に栄えたのだろうし。その力量は、シコンの領主も一目置いていたように思う。
シコンとストンプは、場所も真反対だし、街の性質も異なっているが、ことある事に張り合っていた。
シコンに負けるな。
>>1:740 先代シコン領主に対抗するように、父もよくそう呟いていたけれども。彼等に自慢の船を紹介する父は、きらきらと子供のように輝いていた。
双子星――カストルとポルックスは、そんな父の想いが詰まっているように思える。]