人狼物語−薔薇の下国

168 グラムワーグ・サーガ


死霊魔導士 ベリアン

[「追肥をやるのは雨の前がいいか後がいいのか協議していたんだ。キミはどっちがいい?」
中年の方がいきなりそんなことを訊くもんだから面食らっていたら、老庭師の方が楽しげに制した。
「ほらやはり、普通の子供だろう」
「薔薇の精じゃないのかい、本当に」

相手が正気でないか、からかわれているんだと思った。
だが、どちらでもなくて、この学舎の人間にとっては、部外者の人間が入り込んでくる方が異常事態なのだと程なくわかった。

どうやって門の魔法を解いたのか、と問われた。
二人があまりに褒めたり感心したりするので、抑揚だの印だのをよく観察すれば誰にでもコピーできるはずだと、口数少なく手の内を明かした。]

(303) 2014/04/01(Tue) 01:10:41

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