人狼物語−薔薇の下国

263 修学旅行試験


未谷 玲緒 エレオノーレ

[窓際の、差し向かいの二人用の席。
こういう時、普通の友人同士ならばもう少し店内の様子にはしゃいで会話したりするのだろう]

(想像、つかないけど)
(それでも──……)

[きっと、話はあまり弾まない。
そういう状況であり、そういう関係。
それでも、こうして差し向かいで食事を摂れるなんて状況は、この修学旅行がなければまず有り得ない]

 ……まさかこうやってご飯、食べられるなんてね。

[内心に滲む嬉しさをひた隠しにしながら、抑揚のない声で嬉しさからそんな呟きをこぼす。

メニュー表を先に亜梨沙に勧めながら、出された水をひとくち含んだ]

(303) 2014/10/19(Sun) 21:46:57

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