[――そういえば、さっき見たオットーの表情>>269。香辛料を作ると言った笑みとは全く違って見えた。アルビンの知るオットーは感情を豊かに表に出す人間だった。何と言う訳ではないが、……違和感を抱いた。確かに感じた蟠りをアルビンは言葉に出来なかった。ヨアヒムと同じく幼少時代をオットーと共にしたアルビンであったが今は村を離れて交流もめっきり減ってしまっていたし。ただの気のせいだろうと片付けてしまった。]