[何かを思案するように言葉を口にして、その手が蒼穹へ伸びる。
それに釣られるように、
そんな彼の様子は何かを掴もうとするようにも、>>220
掴めない何かを欲する、ようにも、
──…… 何方ともつかないように見えた。]
扨、それは貴公次第だ、ウェル。
一つ言えば、できるできないではなく。
するかしないか、では、あるな。
[彼が、その指の隙間から見た景色は知らない。]
おっと、用事を忘れていた。
それでは、またの機会に。
[そう言って立ち去って、それきりになってしまったから。]