最初にあなたに会った時は、まだ、一族が無事に過ごすにはどうすればいいか、の方だけ考えてた。
けど、その後、色々あって。
色んな人の決意とか、思いとか、見て。
『この国に生きる者』として、どうすればいいのか、っていう方に、考え方、変えた。
[真っ直ぐ見上げて、語る声音は静かなもの]
南の山の風、ウェントゥスの一族は、解放を望む。
在り方を変える事なく、でも変化を取り入れて、先へと進みたい。
そのために……解放を志す者に添うて吹き抜けると決めた。
[だから、と。
そこで一度、言葉を切って]