兄のためにここまでする弟があるか。[呟いた言葉に力は無い。エディの気持ちは、痛いほど伝わっていたから。使わせてしまったと思う。無駄にしてはならないとも思う。不甲斐ない兄で悪かった───そんな謝罪は、唇の中に封じこんだ。] ……見てろよ。 格好いいところ、見せてやるから……[呟いて、唇を歪める。とても、笑みだなんて呼べるものではなかったけれど。]