[声を聞くものたちの前に、巨大な扉が現れる。
両開きの扉の中央には閂が掛けられ、重厚な金属の錠前がつけられていた。]
その扉を通るよりほかに、魔界を抜けることはまかりならぬ。
魔界は今、余の意思によりすべて閉じている。
そなたらの意思と力のすべてをかけて、扉を開いてみよ。
相応の代償と引き換えならば、容易にもなろう。
自身をすべて捧げるならば、いまひとりは必ず帰れるであろう。
無論、余の元に留まるのであれば良し。
魔界はそなたらを迎え入れるであろう。
選び取るがいい。
そなたらの道を。