[精霊たちの動きに意識を向けていたから、>>267呟きが聞こえるまでカヤの接近には気付かなかった。
向けられた言葉は、かつて共闘していた頃ならば自然なそれ。
既視感に、思わず手首へと視線を移してしまったのは無意識だ。
互いに分けた花冠を、私は暫く手首につけていたから。
あぁ、そういえばあれは綺麗にできていた方だ。
二人で作った、最初のものは彼女に渡したのだと思い出した。
そんな感傷に浸る暇は、幸か不幸か此処には無く]
貴女も。
この相手なら、後れを取ることも無いでしょう。
[先に傷を受けていたのは見えていたから。
あの時のような間柄では無いけれど、今は敵を同じくする者として声を送った]