― 別れの時 ―
[柱として100年。永い時を過ごした。食文化を広めるために働いたり、食堂を経営したり、柱の友と語らったり、相方とともに過ごしたり、時には荒事もあったり、息子を育てたり。
だがそれも、もう終わり。新しい柱と代替わりする時がきたのだ]
ガッハッハ!我が息子も立派になったな。こうしてみると初めて見た時とそう変わらんわ。
[年相応になるまでの成長はそうかわらなかったが、その間トーマスは他の柱の面々とともにちゃんと息子として神子を育てていた。
幼い頃は肩に乗せたり、お風呂に一緒に入ったり、遊び疲れたときは背負って寝どこまでつれていったり、料理を共にたべ、農作業に汗を流し、女性陣が作った色付き雪合戦で遊んだり、誕生日を祝ったり、こっそりと地方都市のお祭りにシルキーらとともに連れだしたり]