人狼物語−薔薇の下国

312 ルー・ガルー戦記 7 〜攘夷/開国篇


共和国大使 カナン

― オプティモ・クレメンス邸 ―

[ソマリが宝珠について語るのを聞き、卓を叩く音が気になる、と言いたげに首を振った。]


 宝珠も、巫女姫と同様、ナミュールの魂だろう。
 破壊という手段は望まない。


 おれは──、あくまでも部外者の知る限りの知識からの発想だが、
 歴代巫女姫の祈りで維持されてきた結界は、宝珠に捧げる祈りを変えることで、その様相を変えることもできるのではないかと──想定している。

 会見の場でシルキーに、宝珠に働きかけて、結界をどうにかしようとしたことがあるか聞いてみたんだ。
 彼女の答えは、「私ではない“私”でしたら」だった。

 すなわち、過去の巫女姫の中には試した者がいるものの、彼女自身はやっていないんだろう。
 「短慮に行動するを躊躇う」とも言っていた。

 どう思う?
 

(301) 2015/03/18(Wed) 01:33:25

SWBBS V2.00 Beta 8++ あず/asbntby