……、うわ――[術が砕かれた、そのことに。>>284思わず感嘆を口に出そうとして、止める。マリエッタとの距離は縮まり、向こうは速い。ゆえに次の手を即座に行おうと口を開く]―― 運べ ―――― そして、纏え ――[先程マリエッタに砕かれた水柱の基点だった短剣は、水の流れに押し流されて少年の手元へ。それを拾い上げ、二つ目の命を告げれば――――短剣が水を纏ってその刃を長くした]