人狼物語−薔薇の下国

297 吸血鬼の脱出ゲーム


碧眼 シルキー

[エルの感謝の言葉を聞けば、少女は照れくさそうに微笑んだ。]

いいのよ、出られたら、ご一緒させて?
私よりもきっといろいろなことを知っている、あなたのお話も聞きたいわ。……?

[エルの細い指が薔薇の花弁に伸びて、そのまま動きを止めた。少女は不思議そうに彼女を見つめ、その視線を辿ってみると。]

あら、またお客様みたいね。

[調度品の一部のように鎮座する小さな蛇に気付く。少女はのんびりとそんなことを口にした。

この気配、『お父様』のお屋敷にいた頃に何度か感じたことがある気がするけれど、気のせいかしら。]

(301) 2015/01/30(Fri) 13:43:08

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