人狼物語−薔薇の下国

184 吸血鬼の共存試験


混血児 レト

[畳み掛けられた指示は最初のものより抽象的で、ただ、幾度も頷くうちに、狂おしい絶望感が剥がれ落ちて、顎を確と支える彼の指を零れた涙が濡らすのを感じる。
心引き裂く哄笑ではなく、今、ここにある存在が意識を凌駕する。
嵐に翻弄される船を救う碇のごとく。]

 あ、 ああ…  了解、 大丈夫。

[ゆっくりと言葉が戻って来た。]

(301) 2014/05/03(Sat) 23:25:36

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