――三ヶ月後:練武場にて――[進級から三ヶ月。新しい生活にも慣れ、そろそろ陽射しも強まりかけた頃。練武場はこの時期は窓を開け放ち、爽やかな風が吹き込んでいた。] さて、と。 大分待たせてしまったな。[ゆっくりと練武場に姿を現し、笑顔を見せる。軽く右手を振るが、既にそこに違和感はない。木剣が並べられた場まで向かい、軽めのものを二振り選べば、向き直って冷たい笑顔を浮かべた。]