[二度目の呪を唱えると、背筋に感じた悪寒のような差す感覚が薄れた。ほぅ、と息を吐きつつ自分の左手を見る。まだ、繋がれた手が解ける様子はないが、何か見えない力に縛られるような感じはだいぶ薄れてきたように思う]さて、と。[そっちはどうだろうと、満井のほうを見やった]