[シスターと会話を交わしていた少女であったが、少女は神父の突然の告白に言葉をなくした。口を開きかけるが、言葉が出てこないのかすぐに口を閉じる。そもそも、口を開いて神父の返事をしようにも、頭が真っ白に埋め尽くされて何も考えられない。]……っ、ジムゾン。ジムゾンは、狼が分かるの?[薄らと開いた唇から漏れたのは、苦し気な吐息。ジムゾンが望んでいる様にしてやれない。]