しかし、例えば僕が貴女の立場だったら……[例えばウルケルの東側から攻められていたとしたら。目を閉じ、唇を舐める。そして少し眉尻を下げて、] どうなるか分かりませんが……。 同じ選択をとっていたかもしれない、とは。[もしかしたら、アンディーヴと自分の立場が全く逆転していても可笑しくはない。最終的には国全体の利益よりも、自分の領土の利益を優先してしまうだろう。それが――領主というものだ。]