アイリ、落ち着け……![内心の声に思わず口に出して反応するも、眼前で繰り広げられる攻防>>157に、それを聞いている余裕はないと感じられた。 展開までややタイムラグのある障壁は完成するより早く破壊され、動きを阻害するための枝も間に合わない。 それでも彼が退こうとしないのは、こちらに被害を及ばせないようにするため――というのもよくわかっていたから。 攻防に手出しすることすら出来ない自分がもどかしく、戦鎚の柄をきつく握りながら歯噛みする]