[シモンから説明を受けて、事態を把握する。>>290]
そういうことでしたか。よりにもよって、こんな時に行方不明だなんて……。
[心配のあまり叫んでしまったのだろうヨアヒムの心境を想像して唇を噛む。]
……そうですね。もし人狼が人間の獲物を求めていたら……ヨアヒムが危ない。探さないと。
[歩きながら辺りを見回すが、ヨアヒムの姿は見えない。
怪我をしているシモンは普通より歩く速度が遅いようで、いつの間にか前に出てしまっていた。
様子を伺おうと振り向いて、ふと気づく。
──人狼は、いつから村に居た……?]