だから、間に合ってよかった。
また会えるなんて、思ってなかった。
……あの頃は体具合、悪そうだったから、
元気にしてたかなって、心配だった。
だーいじょうぶ、まだ全然、平気だから。
休んで随分楽になったし、
これ以上犠牲者が出ないように、人狼が見つかるように、
そうなるように、まだまだ、走れるから。
それが、今の、望みだ。
俺の、したいこと。
[――自分は、“ヒト”では、ないのだけれど。
こう望むことすら、おこがましいかもしれないのだけれど。
もし、叶うなら、こんなガラクタに出来ることが、ほんの少しでもあるのだとしたら、
このまま駆けていても、良いだろうか。]*