人狼物語−薔薇の下国

312 ルー・ガルー戦記 7 〜攘夷/開国篇


山岳の民 ヴェルザンディ

― アレイゼル領 ―

[柔らかな風を感じる間に思うのは、後にしてきた故郷の事。
自分の託した手紙は届いたか。
それを届けたシルワが里に戻り、スルジエの状況が確認できたなら、父は動き出す、と言っていた。
外の流れの一端を知る身としては酷くもどかしくもある。
けれど、いきなりは動き出せない、というのもまた、理解には落ちていた]

 ……ちゃんと、間に合えばいいけど。

[そんな呟きを漏らした直後、白の小猿がきぃぃ、と鳴いた。
その声に我に返れば、家令が恭しく一礼する姿が目に入る。
彼が見やる先に立つのは、白金の貴人。>>272
慌てて傍らのアケルを肘でつつき、居住まい正して礼をした]

(299) 2015/03/15(Sun) 11:49:41

SWBBS V2.00 Beta 8++ あず/asbntby