人狼物語−薔薇の下国

389 ルー・ガルー戦記 8 〜海峡攻防戦〜


船を愛する領主 ウェルシュ

[>>254 暫しの沈黙ののち、彼女は自分が背信した理由を語る。]

 確かに―――……
 シコンは時に、花の要塞と呼ばれることもあります。
 それだけ防戦に適した立地であり、……花に恵まれた美しい町と云われています。 
 ――……青いチコリの華が街一面に咲き乱れる姿は、綺麗だったな。

[仕事の都合上、度々シコンに行くこともあったけれども。
花の季節は、それはそれは美しい街並みであったと記憶している。
ウェルシュは懐かしむように目を細め、その青い花々を思い出した。]
 
 だからこそ、シコンには軍港という番犬が置かれ。
 そして狙われた…… そうなのだと思います。

 ―――その番犬が、本来の役目を果たしてくれたならば、
        戦況はウルケル側が有利だったと思うのですが。

[穏やかな口調を努めたつもりだが、どうしても棘が混じってしまう。
そんなこと、アンディーヴは耳に痛いのは承知の上だけれども。
どうしても、恨み言を言ってしまうのだった。]

(299) 2015/11/07(Sat) 13:35:20

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