ぶっ倒れたお前を此処へ運んでくるときにな
第一エリアから繋がってる作業用の通路、あるだろ。
あそこをベルと二人で歩いたんだが。
第一エリアと第二エリアを分断する通路の壁に
一度開けられた後があった。
あそこは乗員や乗客の避難には使ってねえはずだし
避難艇が脱出した後には乗員はみんなサロンに居たろ。
だとすれば、誰がバックヤードを通ったのか。
で、だ。誰かが通ったとすれば、そいつが今どこに居るのか。
それが俺の"気になること"だよ。カーク。
第一エリアに行くにしろ、第二エリアに行くにしろ
サロンを避けてバックヤードを通る必要なんかないだろ。
…誰か、に後ろめたいコトが無い限りは。
[だからな、と続け。お前も気を付けろよと締めれば
別れ際には何時ものように手を振って離れることにした。*]