むう……。[気づかれるか気づかれないかほどの小さい唸り声をあげる。学年が離れれば離れるほど、見覚えのない生徒が増えていくのは仕方のないことだが、全生徒を把握していて当然だと思っていた身にとっては、勘違いは軽く堪えたようだ]いや、挨拶は別に構わない。寮監からは新しい生徒が入るって聞いてたしな。こちらこそもっと早く話しかけにいこうと思ってたんだが、機会を作れなくてすまない。