-ハールトの港-魔王が動かないとは思えないし、他の魔属も考えてることは俺を切り捨てて、なんて大方そんなところだろう思ってるんだろうねぇ。俺ならそうするね。[剣を少し上に上げ、茂みに隠れる精鋭小隊に合図を送る。小隊は頷くと素早く2班に別れて散っていく。格好は兵士らしくない村人らしく振る舞っている]俺は単なる斥候で終わる気はないんでね。[魔王に任されたなら、自分は本陣を離れる訳にはいかない。しかし最重要なのは、王子の首ー現れた王子軍の場所特定に、尽力しないわけないライナーであった]**