人狼物語−薔薇の下国

168 グラムワーグ・サーガ


瞬槍 リエヴル

[感情を抑えていたら、動かそうと色々やられた。

 泣くまいとすれば泣かされ、それに怒るまいとすれば怒らされ。

 ……結局、最後は、笑わされた。

 それがあったから、今の自分がある。
 刻まれしものの重圧に屈せずに、道拓かんと槍を振るえる自分がいる。
 それとわかっているから、厭う事はない。
 ないのだけれど]

 ……やれ、やれ。

[幾度か言葉にしかけたものの。
 結局、一度もそこに至らぬものが過って、消えて。

 軍議の招集がかかったのは、そんな折。
 表情引き締め、了解の意を伝えた後。
 もう一度、黒馬の鬣を梳いてから、軍議の場となる天幕へと足を向けた]

(299) 2014/03/30(Sun) 00:37:22

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